御鍋神社

平将門の妻・桔梗姫を祀る御鍋神社

今から約1000年前、戦に敗れた平将門の妻・桔梗姫と一族が追っ手を逃れ、この地に隠れ住んだと伝えられます。桔梗姫は将門の子を産みましたが、残党狩りが厳しく、一族は鍋だけを残して姿を消しました。その後、この鍋をご神体として祀るようになり、神社は「御鍋神社」と呼ばれるようになりました。現在も桔梗姫は女性の守護神として信仰され、多くの参拝者が訪れています。天栄村指定重要文化財。

神社を見守るサワラの巨木

御鍋神社の社前にそびえる樹齢約520年、高さ約42mの2本のサワラは、平成12年に「森の巨人たち100選」に選ばれました。幹周り約3.8mの巨木が、こじんまりとした神社を見守るように立ち、落人の里の雰囲気を醸し出しています。境内には五右衛門風呂の釜が吊るされ、訪れる人々に不思議な印象を与えます。戦乱の歴史を秘めたこの地は、過去へと誘う神秘的な空間として、今も多くの参拝者を引き寄せています。