後藤の清水

伝説が息づく名水後藤の清水

後藤の清水は、牧之内字後藤の集落より東の小高い丘に湧き出る名水です。その昔、山仕事をしていた男の夢枕にお不動さまが現れ、清水の場所を教えたという伝説があります。この話をもとに、近くには東藤不動尊が祀られるようになりました。現在も、この清水は地元の人々だけでなく、周辺の町や村からも多くの人が訪れる名水スポットとして親しまれています。

信仰と名水が宿る東藤不動尊の祠

後藤の清水を守るように、傍らには東藤不動尊の祠が設けられています。この祠は、白河層の石英安山岩質熔結凝灰岩を加工して作られたもので、木造のお堂は平成11年に近隣の大工が寄贈したものです。清水とともに信仰の対象となり、地域の人々によって長年大切に守られています。清水を訪れる人々は、不動尊に手を合わせながら、恵みの水をいただいています。

地域の人々に愛され守られる清らかな湧水

後藤の清水は、地域の人々によって大切に守られてきました。水汲み場の囲いには、後藤地区の子供たちが作った木彫りの看板が設置されており、「ゴミと心を捨てないで」「清水をくむ人みんな清い人」と書かれています。この言葉からも、清水を大切に思う地域の人々の気持ちが伝わってきます。訪れる人々にとって、自然の恵みと温かな心遣いを感じられる場所となっています。